毎日の暮らしの中心となるのが「家」。本来「家」は厳しい自然から人間を守るために造られたもので、雨露をしのぎ強い風、厳しい寒さ、直射日光を避けるためのものです。また、「家」は人間が自然と共生するために必要不可欠なものでもあります。私たちにとっての「家」は、十分に睡眠をとり、安らぎ、リフレッシュする場所なのです。
日本人の祖先は農耕民族でした。土地と共に「住」のための家は昔から大切な意味をもっていました。休養・睡眠・食事などの日常生活はもちろん子供の成長と人間形成の場、家族全員の憩いの場として「家」がもつ役割は大きかったのです。私たちが快適に生活するためには、生活の場である「家」が快適なものでなければなりません。即ち「家」の快適さが家族の健康状態や運勢に影響が無いとは言い切れません。
人に人相や手相があるように、家にも「家相」というものがあります。家の善し悪し(吉・凶)の判断基準は、この家相です。「家相」の判断には生活の知恵が教える合理的な面と陰陽学による神秘的な面、そこに住む人の生活がつくりだす雰囲気の明暗による面が総合的に関与します。